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ごあいさつ

量的・質的データに基づいて様々な教育社会現象を実証的に解明し、よりよい社会のあり方を考えます

図1

教育社会学は、教育学と社会学の境界に生まれた経験科学であり、教育事象を社会学の概念や方法を用いて研究する学際的な学問として発展してきました。さらに最近では、学校制度が社会生活のなかに遍く浸透することによって<教育社会>という固有の関心領域が生まれ、その実態解明のためにこれまで以上に学際的な取り組みがなされるようになっています。本研究分野では、そうした教育と社会の現実的な関連、変化のダイナミズムなどに焦点をあてて理論的および実証的な研究を進めています。

図1は、過去1世紀の日本社会における教育達成の様子を、ホワイトカラー層出身者とブルーカラー・農業層出身者とに分けて整理したものです。各時代背景のもと、出身階層と教育の関連が安定的に推移してきた様子が浮き彫りになっています。

図2

また図2は、第二次世界大戦後の四年制大学と短期大学への進学率の男女別の推移をグラフ化したものです。男女ともに高等教育への進学率が上昇していますが、進学先には男女で違いが存在すること、女子の進学先が短期大学から四年制大学へと比重を移していること、男女間格差の縮小傾向なども読み取れます。

このような客観的資料により示される教育の現実を対象に、「なぜこのような関係や差異が成り立つのか」「なぜこのような変化が生じるのか」「日本の現実は諸外国の場合とどう異なるのか」「問題を改善するにはどんな取り組みが有効か」といった問いが探求されることになります。

そうした探求を通して現代日本の教育と社会の現実に迫ることが、教育社会学の大きな課題となります。


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研究課題

■ 社会構造・ネットワークと教育に関する研究
■ ジェンダーと教育に関する研究

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